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建築は服と同じ [住宅]

昨今、見たい建築を 大阪神戸でセレクトし、実際に行こうと計画しようと、有名建築物をピックアップしていたら、ちょっと前の安藤忠雄作品も取り壊しの憂き目にあっている。

どんな建築家も、取り壊されることを念頭に設計はするわけがないのだが、これらを目にすると、家も建築物も、いわゆる「服」と同じだなあと しみじみ感じてしまう。

無論、服のように、数年 それどころか1年で流行りすたりが起きてしまう程ではないが、10年前は明らかにちょっと古いし、5年前だと新しさが失われる。

遠藤新というフランクロイド・ライトの弟子が作った 旧甲子園ホテルを見ようと思うのだが、あれほどなれば、古さも何もない。残る建築を作るというのは実に大変だなあと感じる。

先日世界遺産になった、国立西洋美術館は、古さも新しさもない、建っている必然性があるような建物だ。そうなると、ずっと残るし、当然、歴史的建築物の数々はそうなっている。

今の時代、そんな服みたいな家を作るしかないのが 現代を生きる我々の宿命だが、それでも残ってほしいと思うのは親心と同じ。でも、人間の血筋 血縁も 時代とともに薄れ、誰の子孫だろうかと思う人間も 未来に行くほど記憶も記録もなくなるのが分かっている。それと きっと建築物も同じなんだろうなあと・・・

ちょっと黄昏る気分である。

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構造設計と意匠設計の認識の差 [住宅]

あけましておめでとうございます。

遅れましたが、ブログ上での今年初めてのご挨拶です。

 

さて、新年早速のテーマですが、それは、構造設計側と  意匠設計側との 「差」について触れたいと思います。

まずは、定義というか 一般的な立ち位置ですが 

意匠=通常の設計事務所で、プランや申請 監理業務を行う側

構造=意匠設計者からの依頼で そのプランに構造設計を施す側

となります。

当然ですが、意匠側の設計が、ある程度、構造設計の考え方やスペックにあってこないと、「構造計算」できません。

ここでいう、「構造設計」とは、「許容応力度設計」の事で、筋交や合板壁の壁量を計算する簡易的な「壁量計算」ではありません。

当方でも多いのですが、意匠設計者側から、依頼のご相談を頂くのですが、「これは成立しません」という案件が 時たま見受けられます。

このブログでの書き込みですべてを語ることはできないし 解決にもならないので、近々に まとめて、当ホームページに掲載しようかと考えております。

それは、「意匠設計者」および「お施主様」を対象とした、「木造低層住宅等の構造設計」のいろは のようなものです。

さて、とはいえ、意匠設計者と構造設計者との間の認識の差は 結局、「依頼を受けられない」ということになってしまいます。

時たま、「こうすればできるんじゃない?」と言ってくる意匠設計者さんもいますが、そもそも、実務で構造やっていない方のご意見は、やはり、夢物語に終わることが多いです。

一点だけ 例を挙げると、「火打梁」が有効 と考え、 吹抜だけど、火打ちがあれば大丈夫ですよね? と言われます。

ですが、2階の床の場合、特に、火打ちだけでは足りない事も多く、大きな勘違いをされています。

こんな例もあるのですが、今後 できるだけ防止できればと考え、ホームページに掲載していきたいと思います。 


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かなりいいにくい事ですが、意匠設計への提言と愚痴 [建築]

建築設計は、昨今、「地震対策」と「省エネ対策」が大きな命題であるが、

この二つを極めている設計事務所は 恐らく存在しないと思う。

省エネ対策は、まだ、意匠設計者単独で行える範疇で、とてつもなく技術的な話はわからずとも、断熱性能の良い材料を使えば、それを外周部で包めばOkなのだ。

しかし、構造設計については別である。

これは 知識・経験 だけでなく、高額な構造ソフトも使わなければならず、要するに、付け焼刃ではどうにもならない。

当事務所は、構造設計を生業にしているが、意匠設計も時々行っている。

無論、構造に特化しすぎるのもあまり宜しくないと考えるが、これだけの数をこなしていると、いろいろな問題を感じてくる。

意匠設計者への 提言と「愚痴」となるが、興味があれば 読んで頂きたい。

さて、そもそも意匠設計者というのは、デザインとプランをする人で、客と直に打ち合わせる立場だ。営業でもあり、彼らのまとめ方一つで 設計に大きな影響を及ぼす。責任重大である。

無論、様々な知識を要求され、お施主には、各分野 様々な情報をわかりやすく伝え、正確に選択させる義務がある。

にもかかわらず、当方 かなりの件数の 他意匠設計事務所の設計の構造設計を依頼を受けるが、構造がある程度わかっているという設計者は、一握りと思える。

専門化しているから 意匠設計者にはそこまで必要ない と思っている方もいるとは思うが、それはかなり甘えた話だと思う。

実は、構造の知識がないがため、当方も「これでは成立しない」と送り返す案件も少なくないのだ。

プランしあとは 構造設計者が何とかしてくれる的な方が多いと言わざるをえない。

意匠設計者にも最低限の知識が必要だ。

それは、上記の理由で施主に説明する義務があるからであり、当然、一級建築士としての(又は二級 木造建築士等)立場もあるので、専門家として 施主からは当然の目で見られるのだから。

意匠設計者に 100%は求められないが、自分が思うに、せめて、30%くらいはほしいとは思えるが、実は、いわゆる木造耐震設計 すなわち 「仕様規定」と言われる「軸組計算」程度の常識もない設計者も散見される。

当事務所では、せめて、軸組計算及び、4分割計算(側端率)を意匠設計者でやっていただき、建築基準法のおよそ 1.25倍程度で、いわゆる許容応力度計算をクリアできると考えられるので、そのくらいを目安に 自身で設計してほしいとお願いしているが、やっている方は、半分いるのかいないのかではないかと思う。

そもそも、低層の2階建て程度の木造住宅は、構造計算不要で、4号特例 と言われる、特別な除外特例で 別カテゴリーとなっている。

なぜか?

それは、大工さんや工務店の社長でもできる程度にしないと成り立たないと思われている部分があり、業界への配慮的要素が大きい。

だが、最近 長期優良住宅や性能評価を広め、4号特例を外す下地が広まった感じもするが、そうなると、当方でもさばききれないくらいの設計の依頼が来ることとなるだろう。とはいえ、正直、構造知識がなく、工務店や構造設計者に丸投げの意匠設計者もいるのが現実で、4号をなくすのが現実的と正直 地震対策をするのであれば、それが妥当と感じる。

意匠設計者には、是非とも、雑誌 「建築知識」の木構造の特集の半分程度 特に 軸組計算への知識の増強に努めてほしいと思うし、そのくらいはエチケットかなあと感じる。

デザインとプランに固執しすぎる時代は終わったと思う。

また、「設計事務所」に依頼したいお施主様には、特に上記の点を注意したいが、「あなたは構造の知識ありませんよね?」とは聞けないと思う。

せめてハードルを付けるならば、「許容応力度での構造設計」で「耐震2等級」以上をお願いしたい とでも言ってほしい。

それだけで、意匠設計者は、構造を意識せずにはいられないからだ。 


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