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かなりいいにくい事ですが、意匠設計への提言と愚痴 [建築]

建築設計は、昨今、「地震対策」と「省エネ対策」が大きな命題であるが、

この二つを極めている設計事務所は 恐らく存在しないと思う。

省エネ対策は、まだ、意匠設計者単独で行える範疇で、とてつもなく技術的な話はわからずとも、断熱性能の良い材料を使えば、それを外周部で包めばOkなのだ。

しかし、構造設計については別である。

これは 知識・経験 だけでなく、高額な構造ソフトも使わなければならず、要するに、付け焼刃ではどうにもならない。

当事務所は、構造設計を生業にしているが、意匠設計も時々行っている。

無論、構造に特化しすぎるのもあまり宜しくないと考えるが、これだけの数をこなしていると、いろいろな問題を感じてくる。

意匠設計者への 提言と「愚痴」となるが、興味があれば 読んで頂きたい。

さて、そもそも意匠設計者というのは、デザインとプランをする人で、客と直に打ち合わせる立場だ。営業でもあり、彼らのまとめ方一つで 設計に大きな影響を及ぼす。責任重大である。

無論、様々な知識を要求され、お施主には、各分野 様々な情報をわかりやすく伝え、正確に選択させる義務がある。

にもかかわらず、当方 かなりの件数の 他意匠設計事務所の設計の構造設計を依頼を受けるが、構造がある程度わかっているという設計者は、一握りと思える。

専門化しているから 意匠設計者にはそこまで必要ない と思っている方もいるとは思うが、それはかなり甘えた話だと思う。

実は、構造の知識がないがため、当方も「これでは成立しない」と送り返す案件も少なくないのだ。

プランしあとは 構造設計者が何とかしてくれる的な方が多いと言わざるをえない。

意匠設計者にも最低限の知識が必要だ。

それは、上記の理由で施主に説明する義務があるからであり、当然、一級建築士としての(又は二級 木造建築士等)立場もあるので、専門家として 施主からは当然の目で見られるのだから。

意匠設計者に 100%は求められないが、自分が思うに、せめて、30%くらいはほしいとは思えるが、実は、いわゆる木造耐震設計 すなわち 「仕様規定」と言われる「軸組計算」程度の常識もない設計者も散見される。

当事務所では、せめて、軸組計算及び、4分割計算(側端率)を意匠設計者でやっていただき、建築基準法のおよそ 1.25倍程度で、いわゆる許容応力度計算をクリアできると考えられるので、そのくらいを目安に 自身で設計してほしいとお願いしているが、やっている方は、半分いるのかいないのかではないかと思う。

そもそも、低層の2階建て程度の木造住宅は、構造計算不要で、4号特例 と言われる、特別な除外特例で 別カテゴリーとなっている。

なぜか?

それは、大工さんや工務店の社長でもできる程度にしないと成り立たないと思われている部分があり、業界への配慮的要素が大きい。

だが、最近 長期優良住宅や性能評価を広め、4号特例を外す下地が広まった感じもするが、そうなると、当方でもさばききれないくらいの設計の依頼が来ることとなるだろう。とはいえ、正直、構造知識がなく、工務店や構造設計者に丸投げの意匠設計者もいるのが現実で、4号をなくすのが現実的と正直 地震対策をするのであれば、それが妥当と感じる。

意匠設計者には、是非とも、雑誌 「建築知識」の木構造の特集の半分程度 特に 軸組計算への知識の増強に努めてほしいと思うし、そのくらいはエチケットかなあと感じる。

デザインとプランに固執しすぎる時代は終わったと思う。

また、「設計事務所」に依頼したいお施主様には、特に上記の点を注意したいが、「あなたは構造の知識ありませんよね?」とは聞けないと思う。

せめてハードルを付けるならば、「許容応力度での構造設計」で「耐震2等級」以上をお願いしたい とでも言ってほしい。

それだけで、意匠設計者は、構造を意識せずにはいられないからだ。 


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熊本地震の倒壊した家からわかる 壊れる家 [住宅]

専門雑誌を読んでいて、熊本地震で壊れた 木造住宅 をある程度特定できた模様で、結論から言えば、こういう家が壊れると はっきり書いてあった。

DSC02208.jpg 

①2000年以前の住宅だが、柱・耐震壁が1・2階で連続していない家

②1981年以前 いわゆる新耐震以前の住宅

となっている。

無論、施工不良は、新しかろうと関係なく倒壊するが、大きくはこうなる。

特に、①は、新しい基準なのになぜ?

と思われていたが、原因は、2階と1階の柱及び耐震壁が連続していない 場合に倒壊したようだ。

この点について、普段 構造設計している自分が思うのだが、1・2階で連続していない場合、2階の床すなわち 1階の天井の梁のせい(梁の高さ)が大きくなる。

これは、梁が耐力壁と柱の強い力を受けるためであり、構造計算すると その点がはっきり見えてくる。

しかし、プレカット屋さんのみしか通しておらず、スパン表のみの梁の大きさの決定では、こういうところは見過ごされる。

意匠に凝る家、特に、2階が寝室で1階が広いリビングの場合、こういうことが多い

せめて、外周部だけでも いわゆる層2階になっていればだいぶ違うだろうが、外も中も揃っていない場合は、壊れやすいのだ。

いわゆる、2x4住宅が頑丈だ と言われるのは、外も中も壁線が揃っているからだ。

軸組の家でも、層2階で、壁線がある程度揃っていれば、地震に強い家となる。

構造設計する中で、耐震等級2や3を設計するが、層2階の耐震2とか3と 揃っていない家の耐震等級2・3では、意味が違うし、同じ等級だから同じ耐震性がある ということではないと思う。

当然だが、理想の形から遠ざかるわけだから、その分リスクは高くなるのだ。

デザインがつまらない とか言われるのはわかるのだが、層2階で内部の壁線も揃っている家は耐震性が最も強い と言える。無論、各部位が基準をクリアしているかが条件だが・・・・ 


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「匠」の登場する番組の正体とは(日経アーキテクチュア記事を読んで) [住宅]

やはりねえ・・・・

記事を読んでいると、うわさ話もちらほらと聞いいたことがあることを思い出した。

DSC02204.jpg

 

もともと、無理して作っていたことは かなり知られていたけど、公にしたのは初めてかも知れない。

この記事によると、

施工中にあった 工事変更などに 追加工事費の話がなく、対応も遅かった・・・・ とあり、工事側の管理不足を指摘している。

しかし、自分が思うに、「言わないから いいんだ」ではなく、あるに決まっているのに、「言わせなかった」のではないかなあと、思います。

そもそも、設計監理者とは、「こうなると工事は追加となる可能性がある」ということを予測して、施工者と発注者 の間に立って、差配するのが役割で、内容から言えば、設計監理者の「監理不足」もあるなあと感じます。

その現場の雰囲気や 担当者の会話 やり取り が分かっている訳ではないのですが、こういう話は結構あり、

施工者も「設計者さんは分かっている」と勝手に思って、最後まで言わなかったりする人もいたり、逆に、監理者も、「追加について 言わないのであれば、最後まで言ってくれるな」と そんな姿勢の人もいたりと、様々。

業界では、施工者泣かせ という設計者もいて、施工のたびに泣かせているので、施工してくれる施工者が見つからない設計者もいるくらいです。これは、「あの設計者の家 建物を やると、追加工事ばかりで 損させられ、しまいには、追加工事も請求できず 踏み倒されるから 工事は請け負わないし、見積もしない応じない」 ということなんです。

現実にこんな設計者もいるのだから(誰とは言いませんが) テレビの「視聴率の取れるリフォーム番組」では このような事態は起きて当然でしょう。

この工事の顛末は、裁判の中で争われますが、自分は 番組側と設計者に責任がないわけなく、確実にあると思います。

設計者に責任は「監理者」として、かなりあるはずなので、無罪放免はないだろうと思ってますがね。

もっとも、テレビの仕事は、頼まれても請けませんよ。

施主の為になりませんから・・・・・ 

 

 


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