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建築家の仕事って① [住宅]

言わずにおれるか って 文句ですが、だれにでも文句は言えますよね。

逆にポジティブにどうするべきかを言えばいいんですが・・・


テーマは 建築家の仕事です。

自分は、構造のお仕事をしているので、他人の設計を目にしますが、

今回 言いたい事 それは、自分も含め 総じていえば、デザインされた家の 軒・庇はない家が多い事は 良くない!!です。


写真をご覧いただきたい。

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このお宅は 自分の設計じゃありませんが、このような 屋根の軒が全くない家にありがちな光景です。

雨だれがでてしまい、多分、築10年もないのにこのありさまでしょう。


このような事は 建築家がデザインに走りすぎ、日本の気候風土を忘れてしまったことに相成りません。

自分の場合ですが、軒庇は出すことが多いですが、それでも

年に一度は掃除もいる場合もあります。

特に 色が白だと 掃除しなけければなりません。

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これは自分の設計した 両親の家ですが、軒庇あっても メンテナンスって 重要なんです。


建築家のありように一言 申したい!!! 

でも 自分は そうならないようにしたい!!



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奇抜なデザインは、リスクと引き換え② [住宅]

久々の更新ですが、最近、当事務所も 様々な設計事務所さんの構造設計をご依頼頂いております。


その設計者様と仕事する中で、たびたび思うことは

「このくらいは知っていないと・・・・」と残念に思うことがあります。

構造ばかりの話では デザインが面白くない 快適な空間が損なわれる というのは 意匠設計者とお施主の思いもあるのですが、最低知っていないといけない事もあるし、何が危険かを考えながら 設計しないといけません。


日本の木造住宅は、柱梁で作られた家です。

それを 軸組工法 と言われてますが、世界的にも この工法はこの日本と周辺の独特な工法です。

中国は屋根は木造でも壁は石とか煉瓦ですし。世界でも石で作るのが家の起源で コンクリートが壁柱で 床と屋根は木造とかが多いです。アメリカはそれを全て 木造でつくるとうことで、2x4工法ができました。

2x4は 合板 ができてからの工法なので 結構 新しい工法です。韓国や中国の家も 2x4が主流のようですね。


柱と梁ですが、耐震は 壁と床 で支えている!
って ご存知ですか? つまり、地震に強い家は 床と壁がしっかりしているんですよ。
ということは、床がなく吹き抜けの家って 危ない ということですし、 窓ででかくて壁がない のも危険となります。危険じゃない程度に 床と壁があれば安心ですが、

「では どんな家が もっとも安全か?」と言われれば、


「俗にいう 真四角で デザインも凝ってなくて 吹き抜けもなく 窓開口も大きくない そして、2階と1階の壁の線が揃っている家」と言います。


熊本地震で 柱の直下率 を話題に上げ、それをいち早く 営業トークに使用している会社も多いですが、自分は、どちらかと言えば、柱の直下率よりも 耐震壁が1・2階で揃っているか とかだと思ってます。

とはいえ、それでも 部屋割りで難しい場合もあるので、絶対とは言えませんがね。


ともかくも、家づくりは難しいですが、構造上の常識を知ってるか 実践しているかは プランしているときから 既に反映されています。


もし、これを読んで 他社さんに相談/営業を受けている 方で 心配になったとなれば、当方にご相談くださいね。

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奇抜なデザインは、リスクと引き換え① [住宅]

当事務所、わたくし自身が、低層木造構造設計をしているので、他社様の案件の相談を頂きます。
他社様でも、構造に関して考えている方、はたまた、お施主様の希望をできるだけ反映したいとご無理される方、さまざまいらっしゃいます。


構造にご自身で詰められている方やプレカット図まで依頼している方は、結構、実際の構造設計に反映しやすい状況でもありますが、それでも完ぺきではありません。

このブログでの「奇抜なデザインは、リスクと引き換え」において、よくある話や気をつけるべきことを、お施主様や意匠設計者様に発信したいと思います。

当然ですが、よくある話 というのは、初歩の初歩で、「壁量」=耐震壁 から入ります。

長期優良住宅や性能評価も 登場して10年以上経ちましたね。

壁量は、建築基準法でも「軸組計算」として簡単に計算できるようになってますよね。許容応力度計算したものか、はたまた、品確法の仕様規定なのか 選択もできますが、ここでよくある話の回答を言っておきます。

許容応力度計算での2等級 3等級は、通常の「仕様規定」よりも少し上だと思ってください!

これは、本当によくあります。

少し上というのは、 仕様規定が2等級だとしますよね。でもそれだと、許容応力度計算だと、2等級にならないことも多いです。つまり、仕様規定の「3等級」くらいじゃないと厳しいということです。


仕様規定が すでに許容応力度計算よりも「余裕がある」と思っている方も多いかと思います。

それは、まったくの誤解ですし、違います。

仕様規定が構造計算以上だった時代ははるか昔です。

仕様規定でも、現在の金物で施工した家でも ある程度の地震には耐えられるのは事実ですが、熊本地震とか阪神大震災のような低層木造住宅に多大な被害を及ぼすといわれている「キラーパルス」を出すといわれる、断層型地震においては、3等級は無傷だったと言われています。


ともあれ、初歩の初歩からお知らせします。

是非、この点を考えて、計画することをお勧めします。

では、第二回目に続きます。

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骨作らずして、作品を作ったことに非ず [住宅]

当方、意匠設計者のいわゆる補助的な仕事ともいえる木造の構造設計を仕事の「主」としている。

本意としては、構造で役立てた技術を 自分の意匠設計に還元したいと思っている。


しかし、肝心の意匠設計がご無沙汰で、最近はめっきり構造のお仕事で手一杯でもある。


そんな構造の仕事でふと思うことが というよりも 不満に感じることが。

いきなり例えからであるが、以前、東京芸術大学卒の芸術家の方々と閲する機会があり、彼らと接していると、すべて一からが基本で、なにもかも自分で作るというのが見ていてわかる。

当時、建築をやっている自分から見ると、全部自分でやる じゃないので、大変に見えると同時に、芸術とはそういうものと思っていたが、この「すべてじぶんでやる」という意味が 最近 「どうしてなんだろう」と 自分の業界への疑問に転じてくる。


そもそも論、「骨」である構造は 構造設計者 という別部門に「丸投げ」が現状で、いわゆる、建築基準法と施主の意図を具現化する いわゆる「意匠設計者」は、浅く広く 物事を理解すべきなのに、こと構造については、ノータッチに近い。しかし、全員じゃない。詳しい方もいるが、自分の依頼する方の3/5は、構造にこと疎い。

当然であるが、ぜんぜん知ろうとも思わないので、意匠図でも、おかしなことが多い。

構造計画が見えないのだ。つまり、当方で いろいろいうと、設計やり直しとなり、意匠設計の意図が具現化できなくなる。

以前、とある意匠設計者に「構造はあきらめて4号建築で自由に作ったら?」といったことがある。

4号建築とは、低層2階建て程度の木造だと、構造計算までは免除され、意匠設計者の責任の元、設計してかまわないことになっているのだが、(裏は「構造までやっているよね?当然」という意味で、おろそかにしてはいけないはずなんだが) そのルートでやったほうが意匠のやりたいことができるのでは?と真面目に言ったことがある。

意匠設計者はそれでも、いざ 自分が構造が成立していない建物をつくった事が怖くなり、「守った建物にしたい」という人の方が多いが、結局、自分の意匠設計を台無しにしてしまうわけだ。


しかしここで言えることが、「全部自分でやる」なのだ。

もっとも、完全には無理でも、「構造計画」ができる程度はやるべきなのだ。

「構造計画」とは、木造住宅で言えば、耐力壁が満たされているか、4分割法での検討はOKか? 大きな吹抜はないか? ある場合は対策は考えているか? スパンは飛び過ぎていないか? 梁せいが予想できる範疇での天井高さの見込みは大丈夫か? 等だ。梁せいは、木造の場合でもスパンの 1/10 か 上部に耐力壁が載っている大スパンの梁だと 1/8 とかになるとかで ちょっとぐらい見込みを立てるべきなのだ。

でも、できない。普段の仕事だけで手一杯だからだ。

でも、正直、とても必要なことで、あまりにもなおざりになっていると 当方は思うわけで、


「骨作らずして 作品を作ったことに非ず」 


だと思うのだ。

そこができる設計者との実力差が かなり感じられる。意匠設計者には耳が痛い話だが、総じて、バリバリのデザイナー系は 特にそんな傾向を感じる。


一級建築士は デザイナー系 か エンジニア系 かが分かるようにした方が 施主の為かもしれない。

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建築は服と同じ [住宅]

昨今、見たい建築を 大阪・神戸でセレクトし、実際に行こうと計画しようと、有名建築物をピックアップしていたら、ちょっと前の安藤忠雄作品も取り壊しの憂き目にあっている。

どんな建築家も、取り壊されることを念頭に設計はするわけがないのだが、これらを目にすると、家も建築物も、いわゆる「服」と同じだなあと しみじみ感じてしまう。

無論、服のように、数年 それどころか1年で流行りすたりが起きてしまう程ではないが、10年前は明らかにちょっと古いし、5年前だと新しさが失われる。

遠藤新というフランクロイド・ライトの弟子が作った 旧甲子園ホテルを見ようと思うのだが、あれほどなれば、古さも何もない。残る建築を作るというのは実に大変だなあと感じる。

先日世界遺産になった、国立西洋美術館は、古さも新しさもない、建っている必然性があるような建物だ。そうなると、ずっと残るし、当然、歴史的建築物の数々はそうなっている。

今の時代、そんな服みたいな家を作るしかないのが 現代を生きる我々の宿命だが、それでも残ってほしいと思うのは親心と同じ。でも、人間の血筋 血縁も 時代とともに薄れ、誰の子孫だろうかと思う人間も 未来に行くほど記憶も記録もなくなるのが分かっている。それと きっと建築物も同じなんだろうなあと・・・

ちょっと黄昏る気分である。

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構造設計と意匠設計の認識の差 [住宅]

あけましておめでとうございます。

遅れましたが、ブログ上での今年初めてのご挨拶です。

 

さて、新年早速のテーマですが、それは、構造設計側と  意匠設計側との 「差」について触れたいと思います。

まずは、定義というか 一般的な立ち位置ですが 

意匠=通常の設計事務所で、プランや申請 監理業務を行う側

構造=意匠設計者からの依頼で そのプランに構造設計を施す側

となります。

当然ですが、意匠側の設計が、ある程度、構造設計の考え方やスペックにあってこないと、「構造計算」できません。

ここでいう、「構造設計」とは、「許容応力度設計」の事で、筋交や合板壁の壁量を計算する簡易的な「壁量計算」ではありません。

当方でも多いのですが、意匠設計者側から、依頼のご相談を頂くのですが、「これは成立しません」という案件が 時たま見受けられます。

このブログでの書き込みですべてを語ることはできないし 解決にもならないので、近々に まとめて、当ホームページに掲載しようかと考えております。

それは、「意匠設計者」および「お施主様」を対象とした、「木造低層住宅等の構造設計」のいろは のようなものです。

さて、とはいえ、意匠設計者と構造設計者との間の認識の差は 結局、「依頼を受けられない」ということになってしまいます。

時たま、「こうすればできるんじゃない?」と言ってくる意匠設計者さんもいますが、そもそも、実務で構造やっていない方のご意見は、やはり、夢物語に終わることが多いです。

一点だけ 例を挙げると、「火打梁」が有効 と考え、 吹抜だけど、火打ちがあれば大丈夫ですよね? と言われます。

ですが、2階の床の場合、特に、火打ちだけでは足りない事も多く、大きな勘違いをされています。

こんな例もあるのですが、今後 できるだけ防止できればと考え、ホームページに掲載していきたいと思います。 


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熊本地震の倒壊した家からわかる 壊れる家 [住宅]

専門雑誌を読んでいて、熊本地震で壊れた 木造住宅 をある程度特定できた模様で、結論から言えば、こういう家が壊れると はっきり書いてあった。

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①2000年以前の住宅だが、柱・耐震壁が1・2階で連続していない家

②1981年以前 いわゆる新耐震以前の住宅

となっている。

無論、施工不良は、新しかろうと関係なく倒壊するが、大きくはこうなる。

特に、①は、新しい基準なのになぜ?

と思われていたが、原因は、2階と1階の柱及び耐震壁が連続していない 場合に倒壊したようだ。

この点について、普段 構造設計している自分が思うのだが、1・2階で連続していない場合、2階の床すなわち 1階の天井の梁のせい(梁の高さ)が大きくなる。

これは、梁が耐力壁と柱の強い力を受けるためであり、構造計算すると その点がはっきり見えてくる。

しかし、プレカット屋さんのみしか通しておらず、スパン表のみの梁の大きさの決定では、こういうところは見過ごされる。

意匠に凝る家、特に、2階が寝室で1階が広いリビングの場合、こういうことが多い

せめて、外周部だけでも いわゆる層2階になっていればだいぶ違うだろうが、外も中も揃っていない場合は、壊れやすいのだ。

いわゆる、2x4住宅が頑丈だ と言われるのは、外も中も壁線が揃っているからだ。

軸組の家でも、層2階で、壁線がある程度揃っていれば、地震に強い家となる。

構造設計する中で、耐震等級2や3を設計するが、層2階の耐震2とか3と 揃っていない家の耐震等級2・3では、意味が違うし、同じ等級だから同じ耐震性がある ということではないと思う。

当然だが、理想の形から遠ざかるわけだから、その分リスクは高くなるのだ。

デザインがつまらない とか言われるのはわかるのだが、層2階で内部の壁線も揃っている家は耐震性が最も強い と言える。無論、各部位が基準をクリアしているかが条件だが・・・・ 


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「匠」の登場する番組の正体とは(日経アーキテクチュア記事を読んで) [住宅]

やはりねえ・・・・

記事を読んでいると、うわさ話もちらほらと聞いいたことがあることを思い出した。

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もともと、無理して作っていたことは かなり知られていたけど、公にしたのは初めてかも知れない。

この記事によると、

施工中にあった 工事変更などに 追加工事費の話がなく、対応も遅かった・・・・ とあり、工事側の管理不足を指摘している。

しかし、自分が思うに、「言わないから いいんだ」ではなく、あるに決まっているのに、「言わせなかった」のではないかなあと、思います。

そもそも、設計監理者とは、「こうなると工事は追加となる可能性がある」ということを予測して、施工者と発注者 の間に立って、差配するのが役割で、内容から言えば、設計監理者の「監理不足」もあるなあと感じます。

その現場の雰囲気や 担当者の会話 やり取り が分かっている訳ではないのですが、こういう話は結構あり、

施工者も「設計者さんは分かっている」と勝手に思って、最後まで言わなかったりする人もいたり、逆に、監理者も、「追加について 言わないのであれば、最後まで言ってくれるな」と そんな姿勢の人もいたりと、様々。

業界では、施工者泣かせ という設計者もいて、施工のたびに泣かせているので、施工してくれる施工者が見つからない設計者もいるくらいです。これは、「あの設計者の家 建物を やると、追加工事ばかりで 損させられ、しまいには、追加工事も請求できず 踏み倒されるから 工事は請け負わないし、見積もしない応じない」 ということなんです。

現実にこんな設計者もいるのだから(誰とは言いませんが) テレビの「視聴率の取れるリフォーム番組」では このような事態は起きて当然でしょう。

この工事の顛末は、裁判の中で争われますが、自分は 番組側と設計者に責任がないわけなく、確実にあると思います。

設計者に責任は「監理者」として、かなりあるはずなので、無罪放免はないだろうと思ってますがね。

もっとも、テレビの仕事は、頼まれても請けませんよ。

施主の為になりませんから・・・・・ 

 

 


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他人の設計した家なれど・・・ [住宅]

建築設計事務所を営んでいるので、当然ですが、他社の設計も気になります。

当方、構造もやっている関係で、視点が外見・デザインだけでなく、構造へも目が行きますが、見ているだけで勉強になります。

自分が名前を連ねているASJ(アーキテクトスタジオジャパン)の時々送ってくる作品集は、雑誌「住宅特集」よりも勉強になります。

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この雑誌は、ASJで作った家を掲載しているのですが、意匠的にはかなりのレベルかと思います。

構造的な見方だと、これじゃあ計算できんな~ というものもあります。

ASJも専属の構造設計部隊ができたので(いわゆるライバル)、これからどうなっていくことやら・・・・・

 

今回の内容で気になる家は

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表紙にもある屋根の家。このでかい屋根の家は、内部には、建坪の半分くらいの 「土間」があります。

こんな屋根の表現があるんだと思う家ですね。住まい方が面白そうな感じです。

あと、構造的にも刺激を受けたのがこれ!

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斜めの家!!!

ですが、これ、縦横を 45度傾けただけなので、構造的には意外と簡単です。

意匠的表現もかなり変わってますが、これだと、家具を置くのは難しくないし、空間的にも面白い。

外見も無論 変わっている。

こういう意匠って 好きですね。

ぱくろうかなと思うほど・・・おっとデザインをまるでパクりませんが、構造的にもいいアイディアなので、発展させて頂きます。

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内呂建築設計事務所


http://officeu.web.fc2.com/UAO/



土浦市、つくば市、守谷市、取手市、牛久市、


龍ヶ崎市、つくばみらい市、筑西市、坂東市、稲敷郡阿見町、


稲敷郡美浦村、稲敷郡河内町、北相馬郡利根町、稲敷市

千葉県北西部


特に 取手・守谷・利根町・龍ヶ崎がホーム!


柏市 松戸市 野田市 我孫子市 流山市 白井市 印西市 船橋市 市川市


浦安市 千葉市 佐倉市 習志野市 八千代市 印旛郡 成田市 等


千葉県は、柏・松戸・我孫子が中心です。
 


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住宅の構造設計の試み [住宅]

住宅の構造設計は、いわゆる決まった方法で、誰もがやっても、行う計算方法は同じ。

ちょっと違うのが、設計者による配慮で、これは経験と勘もあり、「配慮」という言葉で表現されると思う。

例えば、構造設計しても、設計者によって答えも違うし、具体的に言えば、どこぞの耐震壁を厚くし、割増した。とか、分散し、意匠性も確保したとかそんなことになるかと思う。

筋交いの方向とか、向き 取り付け方法とかも同じで、住宅においては、耐震壁が主役となる。

しかし、構造計算までおこなっている住宅ともなれば、より個性が失われることもある。

どうしても、耐震壁にも「量」が必要となり、4号建築物という法的区分けにより、構造計算までしない 住宅だったとすると、そこまでいらない場合も多い。

さて、最近、許容応力度計算とN値計算を同条件で比較するシーンがあったので、結果を言うと、やはりN値計算よりも、一段階上となる傾向だと分かった。

例えば、N値計算では、15KNのホールダウンだったのが、20KNになってしまうとかである。

N値計算は、昔はなかったので、家の四隅に15KNとか20KNのホールダウン金物を設置しておしまいとかもあったはずだ。しかし、このN値計算をすることにより、より詳細に必要箇所を計算できるようになったのだが、許容応力度計算と大きく違うといえば、そのくらいで、必要箇所にあるのはそんなに変わらなかった。N値計算なのか、許容応力度計算なのかの選択は意匠設計者の判断もあるが、過度の設計と見るかは、考え次第 ということになる。

普通の住宅 いわゆる4号建築物で、ただの仕様規定での軸組計算による耐力壁算定の住宅を、許容応力度計算したことがある。しかし、結果はもちろんNGであり、4号ではとても、構造計算に耐えられないと分かった。そもそも、構造計算していないと、裁判をした場合「負ける」というのが判例にもかかわらず、4号で十分 という考えは、この結果からだと余計にまずいと思うのは、自分だけではないはずだ。少なくとも、工学的根拠が担保されているのとされていないのでは大きな差がある。

さて、そんな根拠を作ることはもちろん必要であるが、日経アーキテクチュアの最新号で、「家具を使った耐震」の事例があった。

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これは、法的なクリアはしているとある。

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図面を見ると、縦方向 いわゆるY方向 の耐力壁が一見見当たらない。

真ん中の家具の裏壁が、耐震要素となっているのは明白だが、少し開口が多すぎる感がある。

おそらく、家具の裏壁の耐震壁の耐力倍率が、7倍要素で、考えているのだろう。合わせて、住宅自体の重量も軽い事も考えられ、それで成り立たせているという印象だ。

人と違う意匠性をもたせ かつ 構造的に問題ないものをつくることは、デザインする側からすれば、相反するものに近く、課題であるが、考え一つというところなのだと思う。

当方も、 1階がほとんどななめ壁の2階建ての構造設計を行ったが、この事例よりも、正直、計算が難しかったと考えている。

とはいえ、意匠性がなければ、施主も満足しないし、まして、耐震性もなければ満足しないのが現在。

当方もチャレンジ精神を失わず、技術向上とデザイン性の向上を目指したい。 


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